2023年2月 北海道大学前期試験。
今年の北海道大学の有機化学は「炭化水素」の異性体の数を調べる問題で、有機分野では基本内容である。
非常に解きやすいので、ぜひ挑戦してほしい。
問題
解説動画
解説動画については↓
解説
問題文については、
炭化水素の構造異性体やシス・トランス異性体、光学異性体の数を調べる。
出題されているのは、C3H6、C4H8、C6H12について。
単純に異性体の数を調べる問題のため、教科書の基本問題レベル。
注意点は、
・環状構造と鎖状構造の違い
・鎖状構造と直鎖状、分枝状との違い
について、受験生でもうっかり間違う人も多い。
他には、エチレンの性質・特徴について正誤問題についても出題されている。
また、高校生にとって難易度が高いのが下の内容。
環構造のシクロアルカンは基本的に付加反応を起こさないが、
C3H6のシクロプロパンは、結合角度が狭いため壊れやすく付加反応を起こすことに注意。
(この内容を知らなくても、問題からシクロプロパンしか考えられないので推察することは可能)
まとめ
教科書の基本レベルの問題なので、授業で履修した後や定期テストの練習に解くのにベストな問題。
北海道を受験する人にとってはとっつきやすい問題であるが、細かな語句の意味の違いなどうっかりしないように気を付けたい。8割近く取りたい内容である。
できなかった受験生は、異性体の数を調べる練習問題を再度解いて演習を積むとよいだろう。