レバレッジとは?
レバレッジ(Leverage)とは、もともとは「てこの原理」という意味です。
「てこの原理」=加えた力を何倍かにして発揮することができる原理です。
つまり、投資の世界でレバレッジとはどういうことでしょう。
「株価指数のトータル変化率20%」のとき、3倍のレバレッジがかかっていると、60%変化率があると考えてください。
ブル型
ブル=牡牛のこと。
牡牛は尖角があり、攻撃のとき下から上に突き上げる動作をします。
つまり、株価が上がっていくような場合を「ブル型」といいます。
対象の指数・相場が上昇すると予想する場合はブル型(強気型)と呼ばれています。
株価が上がれば、上がった分だけ利益が出ます。
ベア型
ベア=熊のこと。
熊は上から下に向けて攻撃します。この動作をもとに、
株価が下がっていくような場合を「ベア型」といいます。
対象となる指数・相場が下落すると予想する場合はベア型(弱気型)と呼ばれています。
「高い値段で売って、安い値段のときに買い戻す」という取引を行うことで利益を出します。
投資のポイント1(上昇する場合)
どういう相場のときに、どうなるか?それぞれ見てみましょう。
まずは、毎日上昇する場合。
(ブル型、ベア型ともに3倍で考えています)
前日の5%ずつ増えるとしましょう。
基準指数 | ブル型 | ベア型 | |
0日目 | 100 | 100 | 100 |
1日目 | 105 | 115 | 85 |
2日目 | 110.25 | 132.25 | 72.25 |
3日目 | 115.7625 | 152.0875 | 61.4125 |
4日目 | 121.5506 | 174.9006 | 52.20063 |
その日その日の上がり率に対して、3倍の変化をしますので、ブル型がかなりプラスになります。(4日目で74%増)
それに対して、ベア型はかなりのマイナスになります。(4日目で48%減)
ブル型がかなりお得ですね。
単純に、基準指数の3倍ではないです。
その日その日の上がり幅に3倍されることに注意ですね。
投資のポイント2(下落する場合)
毎日、下落する場合。
(ブル型、ベア型ともに3倍で考えています)
前日の5%ずつ下落するとしましょう。
基準指数 | ブル型 | ベア型 | |
0日目 | 100 | 100 | 100 |
1日目 | 95 | 85 | 115 |
2日目 | 90.25 | 72.25 | 132.25 |
3日目 | 85.7375 | 61.4125 | 152.0825 |
4日目 | 81.45063 | 52.20063 | 174.9006 |
これは先ほどの逆です。
その日その日の上がり率に対して、3倍の変化をしますので、ブル型がかなりマイナスになります。(4日目で48%減)
それに対して、ベア型はかなりのプラスになります。(4日目で74%増)
投資のポイント3(上下する場合)
今度は上下する場合。
毎日、5%上昇と5%下落を繰り返した場合です。
基準指数 | ブル型 | ベア型 | |
0日目 | 100 | 100 | 100 |
1日目 | 105 | 115 | 85 |
2日目 | 99.75 | 97.75 | 97.75 |
3日目 | 104.7375 | 112.4125 | 83.0875 |
4日目 | 99.50063 | 95.55063 | 95.55063 |
5日目 | 104.4757 | 109.8832 | 81.21803 |
6日目 | 99.25187 | 93.40074 | 93.40074 |
7日目 | 104.2145 | 107.4108 | 79.39063 |
8日目 | 99.00374 | 91.29922 | 91.29922 |
8日目には、基準指数は1%減になっていますが、
ブル型、ベア型ともに8.7%減になります。
上下する場合は、プラスにならないことがわかります。
レバレッジのデメリット
メリットは、先ほどの表でわかると思いますが、デメリットは何があるでしょうか。
- 運用経費が高い
- 上下する場合はマイナスになる
つまり、かなりリスクが高いことがわかります。
そのため、リスクを恐れなければ、大きくプラスが狙えますが、
メインで運用するのはおススメできないです。
私がやるなら・・・運用資産の10%ほどくらいにしておきたいですね。