【解答・解説】酸化還元のモル計算 練習問題5問【高校化学】

酸化還元
📖

【前回の記事】酸化還元のモル計算・酸化還元滴定をわかりやすく解説
まだ練習問題を解いていない方はこちらから先に挑戦しましょう!
▶ 前回の記事(練習問題)を見る

前回の練習問題5問、解けましたか?この記事では全5問の解答と解説を丁寧に説明します。計算の流れを確認して、モル計算を完全マスターしましょう!

📋 解答一覧(まず答え合わせ)
  • 問題1:0.100 mol/L
  • 問題2:25.0 mL
  • 問題3:0.090 mol/L
  • 問題4:濃度:0.100 mol/L、質量パーセント濃度:約3.37%
  • 問題5:11.2%

【モル計算の基本式(復習)】

酸化剤のmol数 × 1molあたりのe⁻数 = 還元剤のmol数 × 1molあたりのe⁻数

・KMnO₄:1molあたり5molのe⁻を受け取る
・K₂Cr₂O₇:1molあたり6molのe⁻を受け取る
・(COOH)₂・H₂O₂(還元剤)・Fe²⁺×2:1molあたり2mol・2mol・1molのe⁻を渡す

問題 1 シュウ酸水溶液10.0 mLに希硫酸を加え、0.040 mol/LのKMnO₄水溶液10.0 mLで滴定した。シュウ酸水溶液の濃度を求めよ。
答え 0.100 mol/L
STEP 1:KMnO₄のmol数

0.040 mol/L × 10.0/1000 L = 4.0 × 10⁻⁴ mol

STEP 2:e⁻のmol数が等しい関係

(COOH)₂のmol数を x mol とすると:
4.0 × 10⁻⁴ × 5 = x × 2
x = 4.0 × 10⁻⁴ × 5 ÷ 2 = 1.0 × 10⁻³ mol

STEP 3:濃度を求める

濃度 = 1.0 × 10⁻³ ÷ 10.0/1000 = 0.100 mol/L

問題 2 0.10 mol/LのH₂O₂水溶液10.0 mLを希硫酸酸性にし、0.020 mol/LのKMnO₄水溶液で滴定した。KMnO₄水溶液は何mL必要か。
答え 25.0 mL
STEP 1:H₂O₂のmol数

0.10 mol/L × 10.0/1000 L = 1.0 × 10⁻³ mol

STEP 2:e⁻のmol数が等しい関係

KMnO₄のmol数を y mol とすると:
y × 5 = 1.0 × 10⁻³ × 2
y = 1.0 × 10⁻³ × 2 ÷ 5 = 4.0 × 10⁻⁴ mol

STEP 3:体積を求める

体積 = 4.0 × 10⁻⁴ ÷ 0.020 = 0.0250 L = 25.0 mL

⚠️ この問題のポイント

この問題はKMnO₄の体積を求める問題です。「e⁻のmol数が等しい」関係式を立てて、KMnO₄のmol数を先に求め、そこから体積に変換しましょう。

問題 3 Fe²⁺を含む水溶液20.0 mLを0.025 mol/LのK₂Cr₂O₇水溶液12.0 mLで滴定した。Fe²⁺の濃度を求めよ。
答え 0.090 mol/L
STEP 1:K₂Cr₂O₇のmol数

0.025 mol/L × 12.0/1000 L = 3.0 × 10⁻⁴ mol

STEP 2:e⁻のmol数が等しい関係

K₂Cr₂O₇:1molあたり6molのe⁻を受け取る
Fe²⁺:1molあたり1molのe⁻を渡す

Fe²⁺のmol数を x mol とすると:
3.0 × 10⁻⁴ × 6 = x × 1
x = 1.8 × 10⁻³ mol

STEP 3:濃度を求める

濃度 = 1.8 × 10⁻³ ÷ 20.0/1000 = 0.090 mol/L

問題 4 濃度不明のH₂O₂水溶液5.00 mLを0.0200 mol/LのKMnO₄水溶液25.0 mLで滴定した。H₂O₂の濃度と質量パーセント濃度を求めよ。(密度1.01 g/mL、H₂O₂分子量34)
答え 濃度:0.100 mol/L 質量パーセント濃度:約3.37%
STEP 1:KMnO₄のmol数

0.0200 × 25.0/1000 = 5.00 × 10⁻⁴ mol

STEP 2:H₂O₂のmol数を求める

H₂O₂のmol数を x mol とすると:
5.00 × 10⁻⁴ × 5 = x × 2
x = 1.25 × 10⁻³ mol

STEP 3:モル濃度を求める

濃度 = 1.25 × 10⁻³ ÷ 5.00/1000 = 0.100 mol/L

STEP 4:質量パーセント濃度を求める

溶液1 Lの質量 = 1000 mL × 1.01 g/mL = 1010 g
H₂O₂の質量 = 0.100 mol/L × 1 L × 34 g/mol = 3.40 g
質量パーセント濃度 = 3.40 ÷ 1010 × 100 = 約3.37%

問題 5 鉄鉱石1.00 gを溶かしてFe²⁺溶液を調製し、0.0200 mol/LのKMnO₄水溶液20.0 mLで滴定した。Feの質量パーセントを求めよ。(Fe原子量56)
答え 約56%
STEP 1:KMnO₄のmol数

0.0200 × 20.0/1000 = 4.00 × 10⁻⁴ mol

STEP 2:Fe²⁺のmol数を求める

Fe²⁺のmol数を x mol とすると:
4.00 × 10⁻⁴ × 5 = x × 1
x = 2.00 × 10⁻³ mol

STEP 3:Feの質量を求める

Fe²⁺のmol数 = Feのmol数 = 2.00 × 10⁻³ mol
Feの質量 = 2.00 × 10⁻³ × 56 = 0.112 g

STEP 4:質量パーセントを求める

質量パーセント = 0.112 ÷ 1.00 × 100 = 11.2%

📝 この記事のまとめ
  • 酸化還元のモル計算はe⁻のmol数が等しい関係式を立てる
  • KMnO₄×5=還元剤のe⁻mol数、K₂Cr₂O₇×6=還元剤のe⁻mol数
  • 質量パーセント濃度は溶質の質量÷溶液の質量×100
  • 鉱石分析ではイオンのmol数=元素のmol数として計算する

📖 次の記事:酸化還元滴定の実験操作と器具【実験手順を完全解説】
ビュレット・コニカルビーカーなど実験器具の使い方と滴定操作を詳しく解説します!
▶ 次の記事を読む

コメント

タイトルとURLをコピーしました